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ビクトリアンアンティークジュエリーの歴史と知識
ビクトリアンの歴史とはイギリス・ハノーヴァー朝のヴィクトリア女王がイギリス女王として在位した1837年からお亡くなりになるまでの1901年の期間を指します。
ヴィクトリア女王が在位した期間はなんと63年7ヶ月という長さで、歴代のイギリス国王の中でも現イギリス女王のエリザベス二世を除けば一番という長さです。
以前の戦争がある世の中では、男性が社会の中心と思われがちですが、歴代の男性を含めて、42人も居られる中での、この在位の長さです。
そして彼女が身につけたものがイギリスのみならず、世界中で流行しました。
ですから工業はもちろん、社会、ファッション(その中にジュエリーを含む)はヴィクトリア女王によって影響されました。
この時代は産業革命によってイギリスが一番栄えた絶頂期でもあります。
それによって工業が栄え、その影響で社会が豊かになりました。
そして金銭面でも文化面でも豊かになった人々は、ファッションやジュエリーにも気を使うようになりました。
ジュエリーやゴールドが身近になった時代です。
またその豊かさはもちろんのこと、ヴィクトリア女王自身によってもジュエリーの流行が影響されました。
大まかに分けると1837年から1860年までを初期、1861年から1880年代を中期、そして1880年台から1901年までを後期と致します。
1837年から1860年までを初期またはロマン期といいます。
ヴィクトリア初期アンティークジュエリーの特徴
1)ヴィクトリア女王が愛するアルバート公が亡くなられるまでをヴィクトリア初期またはロマン期とします。
この時代はヴィクトリア女王のロマン期と考えてもよろしいと思います。
アルバート公は女王と結婚する際に、エメラルドを目の部分に用いた、蛇の指輪をプレゼントしました。
蛇は永遠を意味しており、エメラルドは女王の誕生石であるからです。
2)女性らしさと凝った細工が特徴です。
この頃はまだジョージアンの名残が残っていてロマン主義の、いわゆる自然をモチーフにした作品が多く見られます。
お花モチーフ、ハートモチーフ、鳥モチーフ、木々モチーフ、といったデザインのジュエリーです。
3)珊瑚、または象牙を用いたフェデリング(指輪)、髪の毛を入れたロケット、天使をモチーフにしたカメオ、そしてエナメルの作品が人気でした。
またこの時代も、気持ちを込めたリガードリング(指輪)やディアレストも流行しました。
4)1848年から1855年までのカリフォルニアゴールドラッシュ、そして1886年に始まった南アフリカのゴールドラッシュですが、イギリス国内においては金は未だに乏しい状態でした。
ですからこれまたジョージアンと同じで、少ない金細工をより大きく、ゴージャスに見せるレポゼ、カンティーユ細工が施されています。
5)産業革命によって中流階級がより豊かになり、ジュエリーが一般人にも流通します。いままではごく一部の上流階級がジュエリーを身に着けていましたが、この時代を境に転機が訪れました。
6)ヴィクトリア初期初期は18金または22金ゴールドを用いていますが、1854年の印紙法によってゴールドは9金、12金、そして15金に標準化されました。
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