説明
返事がない場合は、お手数ですが、以下のメールアドレスまたは、お電話頂けたら幸いです。メールアドレス myonekura70@gmail.com 電話 TEL 03-3571-6940(12時半から18時) 携帯080-4111-5608(8時~20時)
p22アンティークジュエリーの情報
原産国 イギリス
年代 1920年代頃
素材 9金ゴールド、オニキス、ローズカットダイヤモンド
サイズ バチカン含む、(縦)30ミリ、(横)14.5ミリ
p22アンティークジュエリーの説明文
イギリスのホールマークの刻印があります。
ペアーシェイプ形の、横幅がある形をしており、コロンとした形が大変可愛いペンダントです。
外枠は金で形取られ、その中には計8石のローズカットダイヤモンドが使われています。
本体部分はオニキスで、その黒色に映えるイエローゴールドの使い方に、この作者のセンスとこだわりを感じさせます。
ビクトリア時代の喪服用に作られたジェットとは全く違う、固くて美しい光沢のある黒のオニキスは、アールデコにはぴったりの素材ということで良く使われました。
艶やかな漆黒のオニキスのには、ローズカットのダイヤモンドが8石。
葉っぱのデザインは、ゴールドで、オニキスを引き立たせています。
その中にはローズカットダイヤモンドが、小さな爪で留められています。
その周囲を取り巻くミル打ちも繊細な細工が施されています。
裏側にゴールドを合わせるのも当時の特徴的な手法です。
見えない裏側の繊細なゴールドの透かし模様は、このペンダントが高級品だという証です。
アールデコのシンプルなデザインの中に、オニキス、ローズカットダイヤモンドという2種類の石が使われた魅力的でシックなペンダントです。
大きさも程よく、上質なペンダントは、毎日でも使いやすいのが魅力です。
裏側にはゴールドを使っていて、この時代のジュエリーによくみられる特徴です。
漆黒の中で、ローズカットダイヤモンドがキラキラと輝いています。
研磨されたオニキスは、ジェットの黒とは違う固く冷たい感じがあるのでイエローゴールドとの相性は抜群です。
このペンダントは、オニキスのカットが実に美しく、アールデコ後期のシャープなデザインとは違い、フワーっとした優雅さを感じる雰囲気がありますが、それはオニキスの縁のカットによるものです。
エドワーディアンの優雅さを引き継ぎ、デコのモダンな感覚が融合され、ゴールドに、ローズカットダイヤモンドが繊細に煌めく様子は、見ていて飽きません。
チェーンを通す部分にもローズカットダイヤモンドが4石。
ブラックとイエローのくっきりとした対比は、アールデコの雰囲気も感じさせるアンティークジュエリーです。
アールデコの時代であっても、良いジュエリーは裏のつくりまで美しいものです。
曲線が美しい扇の様な透かしが施されています。
バチカンの作りも、ローズカットダイヤモンドが4石使われており、1番上には、ペアーシェイプ、丸、長方形のゴールドの枠に留められている凝りようで、センスの良さを感じさせますし、作りもしっかりしています。
オニキスは表面がつやつやに磨かれ、艶感のあるコロンとしたペアーシェイプの横幅がある形をしており、揺れるようにセットされています。
シンプルで身につけやすく、デザインもしっかりしている素敵なペンダントです。
ゴールドには、さらにミルグレインと呼ばれる繊細な細工を施し、セットされた8石ものローズカットダイヤモンドの輝きを、効果的に引き出しています。
ゴールドの、煌めきを柔らかく囲んだローズカットダイヤモンドの、光沢も大変エレガントです。
直線ではなく、ペアーシェイプの横幅がある形にカットしていますが、これは直線状にカットするよりも無駄が出るので贅沢な使い方で、独創的な作りのアンティークジュエリーと言えます。
また、表部分だけではなく裏側の細工も非常に凝っており、両面での使用も十分に可能とするなど、ことあたりにも作者のこのペンダントにかける意気込みが感じられます。
19世紀末には電灯が発明され、それまでのローソクによる文化からの一大転換が図られ様々な宝飾加工技術の発達発展へと続いていきました。
特に大きな色石の流行に伴い、様々な新しいカットも開発されていきました。
それまでの画一的な、ラウンドシェイプ以外に、オーバルカット、ペアーシェイプ、マーキーズカット、ハートシェイプやプリンセスカットetc.etc.などの新たなカットが開発されていきました。
これらの大胆なカットに加え、オニキスという黒石の使用は、赤色、白色、黄色やブルー、ベージュ、ピンクなどおよそほとんどの流行色に対応でき、当時目まぐるしく変化したファッションの流行にも耐えうる、貴重なアイテムとして大変尊重されたことは想像に難くありません。
第一次世界大戦から1929年の世界大恐慌は”狂騒の1920年代”と呼ばれており、アメリカの経済的大躍進に伴い、自動車やラジオなどに代表される現代技術の広がりは芸術面におけるアールデコ、また音楽面ではジャズ音楽の大隆盛期を迎えました。
女性の社会進出にともない服飾面では働きやすい服の需要、また造形面ではモダニズムの浸透によるところのシンプル化が進みました。
このアイテムはこの時代の要請にまさに合致するかのようなシンプルさ、および単純な色使いの中に、働く女性の必須アイテムの要素をふんだんに取り入れることにより、飽きの来ないシンプルさを追及した、アンティークジュエリーのペンダントでもあります。