ビクトリアンピクウェブローチ 【商品番号b33】

¥88,000 (税込)

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説明

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b33アンティークジュエリーの情報

原産国   ヨーロッパ
年代    1870年代頃
素材  べっ甲、金、シルバー
サイズ   直径31.2ミリ

b33アンティークジュエリーの説明文

緻密なピクウェ・ポゼ(模様)が施されていて、フォルムもスタンダードな丸型ではなく複雑な、立体的な造りをしているピクウェです。
模様はピクウェ・ポゼ(幾何学模様)が中心に施されていて、その周りに複雑なお花の模様がピクウェ・ポイントを使って施されています。
Pique pointピクウェ・ポイントとPique poseピクウェ・ポゼはピクウェを作る上で欠かせない装飾技法です。
Pique pointピクウェ・ポイントとは金や銀をはめ込んで緻密な点を描く技術です。
最もすばらしいピクウェ・ポインは「プチ・エ・グロポイント」’petits et gros points’と呼ばれて、様々なサイズの金の釘で施されていました。
ルイ14世の時代の1700年から1715年までさかのぼります。
このときは、このブローチのように黒いべっ甲の上に施されていました。
しっかりとコントラストができて、仕事が見えるからです。
しかし1715年から1723年にはブロンドのべっ甲にも施されるようになりました。
Pique poseピクウェ・ポゼとは金や銀をはめ込み、模様を描く技術です。(幾何学模様やお花模様)
それはピケポイントと組み合わされて絵のような模様を描くことができます。
とくに18世紀後半まで人気がありました。
そもそもPique(ピクウェ)とはべっ甲、象牙、マザーオブパール(真珠母貝)などの表面に金や銀をはめ込み(象眼)、模様を描く装飾技法です。
べっ甲は温度に対して順応であるので、暖められた金や銀をはめ込んでも問題ありません。
暖められたべっ甲も問題なく、そして暖められた金や銀も所定の位置に定まりました。
嗅ぎ箱や家具に使われていた技術ですが、それがジュエリーにも使われるようになりました。
この象嵌技術はもともと1600年の半ばでイタリアで生まれて、それがフランスに渡り、発達しました。
はじめはジュエリー以外に使われていましたが、1800年初頭にはジュエリーに使われるようになり、1850年から1880年頃に開花しました。
この時代に幾何学模様が用いられるようになりました。
しかし1800年台の終わりになるとほとんど作られなくなり、その技術も忘れられました。
このピクウェは金の模様がはっきりと分かる濃いべっ甲が使われています。
シックでありながら、ほのかに艶やかさを感じさせます。
濃い色のべっ甲に金のシャープな輝きのコントラストが相性抜群です。
そのシャープな輝きと幾何学模様がぴったりで、整の取れた隙のない美しい仕上がりです。
そして外側には幾何学模様とは対象的な繊細なお花模様が描かれています。
アンティークジュエリーのピクウェには時間を経たものだけにある、落ち着き、何とも言い表せない質感、存在感の美しさがあるように思います
ビクトリアン時代が見事に描かれたデザインもそうですが、今では幻の技術で造られたジュエリーを身にまとうなんて、秘かに贅沢で、ロマンティックな感傷をひきつけられるアンティークジュエリーです。
落下防止にシリコンストッパーをお付けします。